メルカリとメルカリShopsの違い・メルカリShops開設マニュアル
同じメルカリのアプリの中にあるのに、できることはだいぶ違います。ざっくり言うと、次のとおりです。
- メルカリ: 家にある物を、個人が売る場所。学校のバザーに近いイメージです
- メルカリShops: 商品を用意して、お店として売る場所。商店街に自分のお店を出す感じです
どちらも利用料(初期費用と月額)は無料で、売れたときの手数料も同じ10%です。違いが出るのは「誰が使えるか」「どう売るか」「どんな機能があるか」の3点。たとえばShopsなら、値下げ交渉なしで、自分で決めた値段のまま売れます。
月間2,000万人以上が使うアプリの中に、無料でお店を持てる。ここがShopsいちばんの魅力です。
同じ建物の中の、フリマコーナーとお店のテナントです
ショッピングモールを思い浮かべてください。真ん中の広場でやっているフリマが「メルカリ」、フロアに入っている専門店が「メルカリShops」です。お客さんは同じモールに来ているので、どちらの売り場も見てもらえます。
自分の個人アカウントと、ショップは両方持てます。いつものアカウントのまま「ショップ」に切り替えて使うこともできますし、ショップ専用のアカウントを新しく作ることもできます。
注意が2つあります。
- メルカリで集めた評価やフォロワーは、Shopsには引き継げません。ショップはゼロからのスタートです
- 世界に1つしかない物を、メルカリとShopsで同時に出すのはやめましょう。二重に売れて、トラブルになりやすいからです
並べてみると、お金は同じで、使い方と決まりが違います
手数料は同じ10%。差がつくのは、使える人、売り方、便利機能のほうです。
| 比べるところ | メルカリ | メルカリShops |
|---|---|---|
| 使える人 | 個人だけ | 個人、個人事業主、法人 |
| 売れる物 | 新品、中古(古物商許可は不要) | 新品、中古(中古は古物商許可が必要) |
| 初期費用と月額費用 | 無料 | 無料 |
| 販売手数料 | 10% | 10% |
| 売上金の受け取り | 自分で申請 | 月末締めで、翌月10日に振込 |
| 在庫の登録 | 1つの商品に複数は設定できない | 1つの商品に複数設定できる |
| 色やサイズの登録 | 1つの商品に複数は設定できない | 1つの商品に複数設定できる |
| まとめて出品、受注管理 | 非対応 | CSVとAPIに対応 |
| 運営する人数 | 1人 | 1つのショップを複数人で運営できる |
| 値下げ交渉 | できる | できない(価格は売る人が決める) |
| 購入前のコメント | できる | コメント機能はなし。質問機能がある |
| らくらくメルカリ便 | 使える | 使える |
| ゆうゆうメルカリ便 | 使える | 使えない |
| クールメルカリ便 | 使えない | 使える |
売り方はこう変わります。値下げ交渉もコメントも、ありません
メルカリでは、買う人がコメントで「安くなりませんか」と聞いてきます。やり取りが楽しい反面、返信に時間がかかります。
Shopsは、その逆です。値段はお店が決めて、買う人はそのまま買います。質問したいときは、商品ページかショップのトップにある「質問する」ボタンから。やり取りはお店と買った人の間だけで、ほかのお客さんには見えません。
売れてから振込までの流れは、次のとおりです。
- 商品を登録する
- 注文が入る
- 期限内に発送する(購入後のあいさつは基本いりません)
- 売上が月末で締められる
- 翌月10日に、登録した銀行口座へ振り込まれる
値引きに付き合わなくていい分、写真と説明文で選んでもらう勝負になります。口コミで信頼が積み上がるのも、お店ならではです。
お店ならではの便利機能が、これだけ使えます
- 色やサイズをまとめて登録: 同じ服の色違い、サイズ違いを、1つの商品ページで選んでもらえます。1つのページにバリエーションをまとめて見せるグルーピングは、法人かつWeb版のメルカリShopsだけで使えます
- クーポン: 好きなタイミングで発行できます。ショップ全体にも、商品ごとにも設定できます
- SNS連携: Instagram、X、Facebook、TikTok、YouTube、noteの6つとつなげられます
- 予約販売(2026年3月から): 予約の受付開始から発売日まで、最大2年あけられます。じっくり作る商品にぴったりです
- タイムセール: 期間を決めて、特定の商品を目立たせられます
- 入荷通知リクエスト: 売り切れた商品に「入荷したら教えて」のお願いを受け付けられます
- リピーターへのラベル: 前に買ってくれた人に目印をつけて、お礼メッセージや同梱物に活かせます
- ショップページのデザイン編集: 商品を項目ごとにまとめて並べ替えられます。1項目に入れられる商品は最大50個です
- 商品ランキング: 人気商品が並びます。載ると見てもらえる回数が増えます
- 越境EC: 海外のお客さんにも売れます
- CSV一括登録と複数人運営: たくさんの商品を一気に登録できて、スタッフと分担もできます
お金の話。10,000円で売れたら、手元に残るのは8,800円です
手数料は販売価格の10%で、利用料は無料です。計算式はシンプルです。
- 手数料 = 販売価格 × 10%
- 売上金 = 販売価格 – 手数料
10,000円の商品が売れたときの例です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 販売価格 | 10,000円 |
| 販売手数料(10%) | マイナス1,000円 |
| 売上金 | 9,000円 |
| 振込手数料(例) | マイナス200円 |
| 実際に口座へ入る金額 | 8,800円 |
らくらくメルカリ便の送料や集荷料、クーポンで値引きした分も、売上から引かれます。この例には入っていないので、実際はもう少し減ります。
振込のルールは3つです。
- 売上は月末で締めて、翌月10日に振り込まれます(メルカリは自分で申請する形です)
- 売上の合計が5,000円を超えるまでは、振込されません
- 5,000円を超えたあとなら、振込手数料を引いた金額が5,000円未満になっても振り込まれます
売れた商品ごとの利益は、売上明細をCSVでダウンロードして確認できます。
中古品を売るなら、古物商許可が必要です
中古品とは、一度だれかが使った物のこと。古着、古本、中古家電などです。メルカリShopsで中古品を売るときは、古物商許可を取って、許可証の画像を提出します。
許可がないまま中古品を売っているとわかると、利用制限がかかるおそれがあります。先に取っておくのが安全です。
許可の取り方に迷ったら、公式のヘルプで確認するか、お住まいの地域の警察署に相談してください。
ちなみに、個人でショップを開くだけなら、開業届の提出はいりません。許可が必要になるのは、中古品を仕入れて売るときです。
お店を開くと、名前や住所の情報を用意することになります
メルカリでは個人情報を出す必要がありません。Shopsは「お店」なので、買う人が安心できるように、次の4つの情報を登録する決まりです。
- 代表者名(ショップを運営する人の氏名)
- 販売業者(ショップ名)
- 住所
- 電話番号
ただし、この情報がいつも画面に出るわけではありません。お客さんから開示の請求があったときだけ、開示される仕組みです。
送り方は、使える配送サービスが少し違います
| 配送サービス | メルカリ | メルカリShops |
|---|---|---|
| らくらくメルカリ便 | 使える | 使える |
| ゆうゆうメルカリ便 | 使える | 使えない |
| クールメルカリ便 | 使えない | 使える |
Shopsでも、らくらくメルカリ便を使えば、お互いの名前や住所を知らないまま届けられます。クールメルカリ便が使えるので、冷やして送る商品はShopsのほうが向いています。
お店を開くまでは、最短5分。8つの入力で完了です
開き方は2通りあります。
- メルカリのアカウントから開く: 個人で始める人は、こちらだけです。メルカリに氏名と生年月日が登録されている必要があります
- ショップ用のアカウントを新しく作って開く: 個人事業主と法人の人におすすめです
入力の順番は、次のとおりです。
- 事業の種類を選ぶ。個人は開業届を出していない人、個人事業主は出している人、法人は会社として登録している人です
- 売る商品のカテゴリーを選ぶ。複数あるときは、メインのものを選びます。許認可が必要な商品かどうかも答えます
- 利用規約などを読んで、同意のチェックを入れる
- 事業者の情報を入力する。法人は法人番号、事業者名、所在地などを入れます。資本金がなければ0、年商は会社全体の売上高です。個人事業主は、本人確認書類を撮影してアップロードします
- ショップ名とショップの説明を入れる。あとから変更できます
- ショップ運営者の情報を入力して、取り扱いを確認する
- ショップの詳細情報を入力する
- 売上を受け取る銀行口座を入力して、「同意してお申し込みを完了」を押す
個人と個人事業主は、メルカリアカウントの本人情報がそのまま使われます。直したい部分があれば、先にメルカリのアプリで修正しておきましょう。銀行口座は、メルカリに登録済みの口座と別のものでも大丈夫です。
よくある疑問に、まとめて答えます
メルカリとShopsで、同じ商品を売ってもいいですか
売れます。ただ、1点しかない物を同時に出すのはやめましょう。同じ商品をくり返し売るなら、Shopsがおすすめです。
メルカリからShopsへ引っ越せますか
アカウントをつなげてShopsを開いても、評価やフォロワーは引き継げません。ゼロからのスタートです。ショップを開いたことは、メルカリのプロフィールやSNSで知らせられます。
個人でも開けますか
開けます。開業届もいりません。ただし、中古品を仕入れて売るなら、古物商許可が必要です。
個人アカウントと、ショップの両方を持てますか
持てます。今のアカウントのままショップに切り替えるか、ショップ用に別のアカウントを作るか、どちらでも大丈夫です。
名前や住所を知られずに送れますか
らくらくメルカリ便を使えば、お互いの氏名や住所を明かさずに送れます。
コメントはできないのですか
コメント機能はありません。かわりに質問機能があって、やり取りはお店と買った人の間だけです。
やり取りなしで売れますか
売れます。買う人は、コメントも値下げ交渉もなしで、すぐ買えます。売れたら期限内に発送するだけです。
申し込む前に、この8つだけ確認しましょう
- 売りたい物が新品か中古かを決めた
- 中古なら、古物商許可を取った(または取る予定がある)
- 事業の種類(個人、個人事業主、法人)を決めた
- 本人確認書類と、売上を受け取る銀行口座を用意した
- メルカリアプリの氏名と生年月日が正しい
- 値下げなしでも利益が残る価格を決めた(手数料10%を引いて計算)
- 送り方(らくらくメルカリ便など)を決めた
- 商品の写真と説明文を、お店の顔として準備した
むずかしい言葉は、ここで意味を確認できます
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| フリマアプリ | 個人どうしが物を売り買いするアプリ |
| ECプラットフォーム | ネット上でお店を開ける場所や仕組み |
| 個人事業主 | 開業届を出して、自分で事業をしている人 |
| 法人 | 会社として登録している組織 |
| 開業届 | 事業を始めたことを国に知らせる書類 |
| 古物商許可 | 中古品を仕入れて売るために必要な許可 |
| 販売手数料 | 売れたときにメルカリへ払う料金。販売価格の10% |
| 売上金 | 手数料などを引いたあとに、自分が受け取るお金 |
| 在庫 | 今ある、売れる商品の数 |
| CSV | 表のデータを、まとめて出し入れできるファイル |
| API | ソフトどうしがデータを自動でやり取りする仕組み |
| 越境EC | 海外のお客さんに向けて売ること |
